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Performance Days Mars 2024 

2024.04.22
Carlin Blog & News Letter

“Beyond Bottles – the Future of Polyester” 2024年3月20-21日にミュンヘンで開催されたPEFORMANCE DAYSのレポートです。

 

機能性素材の見本市、PEFORMANCE DAYS の今回のテーマは「Beyond Bottles – the Future of Polyester (ボトルを超えて-ポリエステルの未来)」

背景としては、PETに代わる素材の必要性が高まっていること、今後予定されている法的規制や循環型経済の原則があります。

化石由来のバージン原料を使用せず、単にボトルをテキスタイルに変えることなく、いかにして高機能ファブリックを作るかにフォーカスをしレポートします。

 

 

見本市で発表された代替案の一部を紹介していきます。

 

 

バイオベース素材

天然繊維の利用や農業食品産業からの廃棄物のリサイクルから生まれたこれらの素材は、再生可能な天然成分をベースにしているだけでなく、使用される素材によって程度の差はあるものの、生分解しやすいという利点もあります。

 

 

カーボン・キャプチャー

産業界から排出される二酸化炭素を回収し(その結果、大気汚染を削減する)、発酵によってエタノールにリサイクルし、それを新しいポリエステルを作るためのモノマーとして使用できる先進技術から生まれた素材。

 

 

 

電子廃棄物のリサイクル

電子廃棄物をPET膜と糸に変えるという革新的な変換をした素材

 

 

繊維から繊維へ

新しいテキスタイルを製造するために、テキスタイルをリサイクルすること(生産後、そして消費後)は、現在多くの出展者が行っている方法のようです。 テキスタイルをテキスタイルにリサイクルする技術は、機械的または化学的プロセスを採用しています(繊維の種類によって異なる)。

 

 

リサイクルの対象となる素材は豊富にありますが、 業界は現在、これらの繊維製品を収集、選別し、リサイクル回路に組み込むためのインフラが不足しているという問題に直面しています。

この問題を解決するために、新しい企業が台頭し、繊維製品の選別・処理サービスを提供しています。

 

前回のセッション以来、ショーではフットウェアに特化したエリアとフォーラムが組まれていて、 さまざまなカテゴリーのコンポーネントに対してかなり綿密なアプローチで提示されています。

 

 

アパレル分野と同様に、フットウェア フォーラムでも持続可能なパフォーマンスの生地に焦点を当てています。

このことは、バイオベース素材であるウールを革新的に使用し、染料を使用しないファブリックが エコ・アワードを受賞したということにも表れています。

 

COUP DE CŒUR:革新的なバイオベース原料を使用した持続可能な靴底を作るソリューションを提供する2つの出展者

BLOOM:さまざまな種類の藻類をベースにして製造

KUORI:クルミの殻やオリーブの実などの食品をリサイクルして製造

 

 

次の開催は2024年10月23-24日です。

その時にまたお会いしいましょう!

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