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SS25 PV PARIS FLASH REPORT – FABRIC AND ACCESSORIES

2024.02.20
Carlin Blog & News Letter

SS25 Premier Vision PARIS Flash report vol.2 はファブリックについてフォーカスします。

 

ファブリック/アクセサリーインスピレーションフォーラムでは、半透明の繭やガラスの球体、変化する照明ドーム、反射パネル、ライトシルバーの曲線のプレゼンテーションテーブルなど、metamorphosis変身)とテクノロジーの雰囲気が演出されていました。

 

素材のハイライトは、多彩な発光、突然変異(MUTATIONS *今回のテーマ) したようなテクスチャー、脱皮やさなぎなどを通して、MUTATIONSを決定的な要素として考えるよう私たちに促していたことです。

例えば、透明感、マトラッセ/クロッケ(膨れ織)、シワ加工やプリーツ加工を施したペーパー風のしわ感、マクロシャーリング、3Dニットなどに焦点が当てられていました。

 

これらのインスピレーションは、SS25 CARLINのテーマの1つである「A-Ideal(理想のAI)」と深く結びついていて、そちらのテーマでも同じように柔らかな色調、波打つテクスチャー、技術的な探求を提案していました。

透明感は、レンギョウなどのデリケートな花の表現にも表れています。

それらは、ほのかにオパールがかったスパンコールや淡いカラーとマッチしています。

写真右のRicamofilのフローラル柄は、オーガニックコットンの端切れが使用されています。

 

MUTATIONSのインスピレーションは、SS25 CARLIN のテーマの1つである「 INTREPID(もっと大胆に)」につながるような、よりカラフルで、グラフィックで、大胆なエネルギーの中にもありました。

振動したり歪んだりするドット、チェック、フリンジを通して、動きが遍在していました。

また、レザーには変化する光沢仕上げが施され、シルクやコットンにはぼやけたグラデーションや薄める効果の応用がありました。

 

PVで注目されていた発酵については、CARLIN SS25「 SOIL&SOUL(土と人)」でも同様に探求していました。

Spiber社のBrewed Protein™テクノロジーは、海水で生分解する植物由来の発酵繊維を作り出しています。

この革新的な繊維は、単独またはリネンやA-Girls社のウールとのブレンドで使用されています。
この他にも、Ozen Mensucat社のUmorfil®繊維、Taipyung Textile社のバイオマスから作られた抗菌膜、Mycel社の菌糸レザーなど、興味深いバイオ技術開発が紹介されていました。

 

CARLIN SS25 の「SOIL&SOUL(土と人)」というテーマで触れていたように、自然の要素を再生させるという精神に基づき、ダークな色合いの興味深い質感のデニムが展示されていました。

そのうちのいくつかはミラノで開催されたプルミエール・ヴィジョン・デニム展でのコラボレーションから生まれたものです。

不規則な織りや目に見える織り、天然染料や苔のような風合いのジャカードやデヴォレ(ベルベットで特に使用されるファブリック技術)も注目されていました。

Unisea Industries の素材はウォッシュドデニムを模したレザー織りです。

 

自然のインスピレーションを追求し、活気のある不規則性を表現したのが Alliance for European Flax, Linen and Hempヨーロッパ亜麻・麻・リネン連盟)によるもうひとつの繊維への注目でした。

柔らかく脱水された白の中で平織りやトーン・オン・トーンのジャカードパターンを通して、繊維のフリンジ、ボブル(小さな毛玉糸)、テクスチャーが強調されていました。

自然性、突然変異(MUTATIONS)、テクノロジーに焦点を当てたこれらの展示と並行して、CARLIN SS25 の「SOLE MIO(輝く太陽)」のテーマにマッチした、より華麗なクラフトマンシップに焦点を当てた展示もありました。

刺繍やプリントのスパンコールフレーク、切り抜きレザー、チュールにエンボス加工されたメタルなど、豪華で繊細なテクニックや素材を使い、繊細な花や昆虫、動物たちを引き立てるために、太陽のようなゴールドやイエロー、豊かな赤や茶色のパレットが使われていました。

 

CARLIN SS25 「SOLE MIO(輝く太陽)」のテーマにつながるもうひとつの焦点は、より鮮やかな色彩を使った民俗的なラグジュアリーさでした。

鮮やかな手描きのフローラルオリエンタリズムプリントがあり、時には点描画のようなデザインもありました。

また、鮮やかフリンジをあしらった大胆な織物、より装飾的な民族的ジャカードパターンもあれば、よりモダンなメッセージの織物もありました。

 

 

次回はエコイノベーションについてフォーカスします。お楽しみに!

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