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メディア情報 GLOCALMEDIA
SS26 Premiere Vision PARIS FLASH REPORT
今シーズンの春夏コレクション「クラフトの価値: A Savoir-Faire Manifesto」は、経済・環境・技術の変化によるファッションの価値観の揺らぎに焦点を当て、職人技とクラフトの重要性を再評価します。
今シーズンは3つのテーマが展開されており、これらのインスピレーションはSS26のCARLINの4つのテーマ「SEABED(海の底)」「PLETHORA(満ちあふれる)」「MURMUR(おだやかな)」「OPTION(オプション)」とマッチしています。
今シーズンの3つのテーマ:
RE-FRESH(リフレッシュ):革新の中心にある新鮮さ
CARLINのSS26「SEABED(海の底)」や「MURMUR(おだやかな)」のソフトでテクノロジカルな要素からインスパイアされたテーマと呼応。
RE-SET(リセット):新たな快楽主義
CARLINのSS26「OPTION(オプション)」との親和性が高い。
RE-STORE(リストア):修復/再構築/再生
職人技に焦点を当てたCARLINのSS26「PLETHORA(満ちあふれる)」とつながる。
Premiere Visionで確認されたCARLINのテーマカラー
Premiere Vision SS26のシノグラフィーは、光、透明感、幾何学的フォルムを強調した未来的で幻想的な美学を表現しています。
この空間デザインはCARLINのテーマカラー「SEABED(海の底)」を想起します。
空間は長方形の半透明パネルによって構成され、軽やかで浮遊感のある効果を生み出しています。
床は柔らかなパステルブルーで、CARLINの「21. Jade Vine」を彷彿とさせ、フレッシュで静かな雰囲気を演出します。仕切りやテーブルには半透明のプラスチックが使用され、光の演出による未来的な雰囲気を強調しています。
このシノグラフィーは、テクノロジーと自然にインスパイアされた美学を調和させています。
CARLINの「SEABED(海の底)」は、RE-FRESH(リフレッシュ)を通じて美しく表現されました。
水中パターンと柔らかく洗いざらしたような色調が融合し、革新的で未来的なビジョンを生み出しています。
透明感と流動性が特徴のこのファブリックセクションは、水の絶え間ない変化を想起させるとともに、繊細なレースやネットのような素材が水中の無重力感を再現しています。
冷たいメタリックヤーンやクロッケ(cloqué/ふくれ織)加工の質感が奥行きを生み出し、波の揺らぎや水中の地形を思わせるデザインです。
デニムは削られたような風合いで、深海の神秘を思わせるオーガニックな模様が施されています。
夢のような海のパターン、メタリックな反射、氷のように幻想的なレイヤーが織りなすテキスタイルの世界では、テクノロジーの進化と海の詩的なフレッシュさが融合し、新たな静寂とリニューアルのヴィジョンを提示しています。
CARLINの「MURMUR(おだやかな)」と同様に、RE-FRESH(リフレッシュ)も新しく柔らかなエネルギーを体現し、穏やかな風景を通じて夏の美学を再定義します。
静寂と純粋さを感じさせるカラーパレットは、柔らかなベージュ、くすんだイエロー、穏やかなグレーを基調とし、心地よい夏の静けさを表現しています。
気候に適応するテーラリングが特徴で、リネン、極細ウール、軽量ニット、通気性の良いコットン、ミルキーな透明感のある素材など、温度調節機能を備えたファブリックが軽やかさを強調しています。さらに、繊細な織りや質感のあるニットが静かでエアリーなエレガンスを加えています。
インスピレーションフォーラムでは、RE-STORE(リストア)を通じてクラフトマンシップを称え、その豊かなディテールが「PLETHORA(満ちあふれる)」と深く結びついていました。
質感のあるファブリックやアースカラー、伝統的な糸やビーズの技術に、鮮やかなグリーンや素朴な手描きプリントが加わり、贅沢な表現を生み出しています。
手描きのフローラルモチーフは感覚的な豊かさを演出し、トライバルアートに根ざした幾何学的なトーテミックパターンも登場しています。
さらに、ビーズやマクラメ、刺繍が施されたテクスチャーのある生地が際立ちます。
伝統と革新を融合し、大胆なパターンと職人技によってテキスタイルを再生することで、両テーマはクラフトの伝統と再発明を讃えています。
CARLINの「MURMUR(おだやかな)」は、水彩の花柄の繊細さを表現し、ぼかされた透明感のある花びらが優しいパステルトーンの中でフェミニンな魅力を咲かせました。
ヴィンテージ風のフローラルは、テクスチャードジャカードに現れ、より表情豊かで絵画的な花々へと進化しました。
PVコミュニティ賞を受賞したElisa Romeroの作品は、このテーマの中で私たちが追求した自発性と優雅さを見事に表現しています。
CARLINの「OPTION(オプション)」は、明るいグラフィックフローラル、大胆でアーティスティックな幾何学模様、そして遊び心のあるポップなスピリットを取り入れ、レトロな雰囲気を表現しています。
RE-SET(リセット)が不確実な時代における喜びや自発性、そして集団的な幸福を提唱するのと同時に「OPTION(オプション)」もノスタルジーを現代的な視点で再解釈しています。
カラーパレットはRE-SET(リセット)の温かみのある官能的な色調を反映し、60~70年代のレトロな美学からインスピレーションを得ています。素朴な花柄、光沢のあるプラスチック仕上げ、装飾を施したシャツ、そして鮮やかな色彩がこのテーマに高揚感を与え、創造性と自己表現を祝福します。
インスピレーションフォーラムのもう一つの重要な焦点は、クラフト、アート、ファッション、そしてサステナビリティを巧みに融合させる若手デザイナーMathilde Hironの作品でした。
彼女は古い素材を再利用し、革新的な織りの技術を用いて現代的なラグジュアリーアイテムへと生まれ変わらせています。
未使用のストックに新たな命を吹き込み、伝統的なクラフトとコンテンポラリーなアプローチを融合させた、見事なアクセサリーを生み出しています。
最後までご覧いただきありがとうございました。