2月7日～9日にてパリでプルミエールヴィジョンが開催されました。

今回もブースにて出展をいたしましたCARLINパリの担当者よりレポートが届きましたので、日本の皆様へお届けいたします。

「Dream your reality 」と題されたこのSS24シーズンは、実用主義とユートピアの間のバランスを見つけることをテーマにしています。
つまり、重厚な素材感を持つ「地球のもの」と、幻想的な「デジタルのもの」という、相反する2つのコンセプトの対話です。

カラーハイライト

原始的なエネルギーからのインスピレーションです。
地中の動きや溶岩といった自然の要素から、インスピレーションを得て、ベージュ、ブラウン、コッパー、ブロンズなどのカラーが生まれています。
さらに深い青や深紅のような、より強烈な色彩も生まれています。

これらは、私たちCARLINがSS24に提案したWarm Taupe(カラー番号19)、Faded Chestnut(カラー番号32)、  Arabica Coffee(カラー番号33)、またはCrimson Yarn(カラー番号25）や  Sunken Blue(カラー番号27)ともマッチしていました。

そして、非物質的で、ぼんやりとしていて、光り輝く蒸気、水、雲に包まれた魔法のようなデジタル・エデンから2つ目のインスピレーションを得て、ライトブルー、グレー、ホワイト、アシッドグリーン、イエロー、人工的なパープル、コーラルが生まれました。

これらも、SS24に提案したOrange Surge(カラー番号01)、Muddled Grey(カラー番号13) 、Thirst-Quenching Blue(カラー番号26)、Vitality Green(カラー番号12) 、Precious Water(カラー番号28)とマッチしていました。

*ブックをご契約のお客様はカラー番号より実際のカラーをSS24 CARLIN COLOUR 巻末(p70)のCOLOUR GUIDEよりご参照ください。

マテリアルハイライト

素朴な繊維の台頭とイノベーションによるサステナビリティに注目が集まりました。

カポック(木の実由来の新素材）、コルク、アバカ(フィリピンの天然素材。外見がバナナの樹に似た多年生植物)といった靭皮繊維が自然な不規則性と本物らしさという点で賞賛されました。

かぎ針編みや「乱れた」生地のジャカードがみせる職人的な余韻へも注目が集まりました。

また、リサイクルメンブレンやクールマックス、エコモードなど、より革新的でインパクトのある加工も注目されました。

自然さへのこだわりは、夢のようなおとぎ話を語りかけるような華やかで儚げなファブリックとの対話でもありました。
とても優美な、波打つような、きらめくテクスチャー、タイダイ、玉虫色、強い明るさなどを通して、夢のようなおとぎ話を語ります。

イタリアのSERATES社の水をかけるとぼやけた模様が浮かび上がるというソフトなピンクの生地は興味深く革新的なものでした。

さらなるトレンド情報、カルラン・トレンドブックについて関心のある方は、弊社までお問い合わせください。