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#CULTUREMODE CARLINがみるRTW22/23 ー センシュアルニット・大胆なテーラードジャケット
今回はFW22-23ウェメンズコレクションで注目されたニットと、テーラードをその歴史と共に紹介します。
・センシュアルニット
当時、ソニア・リキエルのセーターというのは実用的で快適な生活の代名詞であり、ニットウェアというのは官能的なイメージとはほど遠いものでした。
初めてニットウェアに官能的なイメージを与えたのがアズディン・アライアでした。
堅苦しい型にはめられた身体、またはしなやかな身体を素材として彫刻作品を生み出すかのように、
ニットウェアで体のラインを表現する、という不可能をまるで彫刻家のごとく、
彼は可能にさせたのです。
彼の大胆なデザインが功を奏し、ニットはまるで第二の肌のように体を包み込むようになりました。
現在では、Dion Lee やBevza などにこのデザインが伝承され、艶のあるカットアウト でニットのセクシーな可能性が引き出されているのです。
・大胆なテーラードジャケット
1970年からのフランス家族法大改正によって、家父長制が大きく解体されるおよそ2年前、1968年の5月、
サンローランは女性性 解放に焦点を当て、男性的で権威の象徴であったスーツを、社会で奮闘する女性たちのためにデザインし、女性たちに力を与えました。
それから半世紀が経ち、社会の背景は変わりました。
女性の地位が完全に対等になってはいないとしても、女性はもう慎重に行動する必要はないのです。
肩のラインは当時のデザインよりも後ろに下がっていますが、
Alexander McQueen ではサテンで、Jacquemusではオーバーサイズのシルエットで自立が表現されています。
以上、CARLINによるFW22-23ウェメンズコレクションで注目されたニットと、テーラードについてお届け致しました。
次回もCARLINニュースを楽しみに。